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五月人形/豆知識〜端午の節句 その2〜

伝統のヒーローたち

勇ましい兜や武者人形に、逞しく成長した姿を重ねて

勇ましい兜や武者人形に、逞しく成長した姿を重ねて

端午の節句に飾る鎧兜や武者人形。その由来は桃の節句と同様で、人形や武具に子どもを厄から守ってもらい、健やかな成長を願うものです。
江戸時代初期の頃は武家屋敷の塀や門に柵を作り、幟(のぼり)や兜・槍・なぎなた等を並べてる外飾りが中心でしたが、やがて室内に飾るミニサイズの鎧兜や武者人形へと変わり、武家から町民へと普及したといわれています。最近は大河ドラマや歴史ブームの影響もあり、有名な戦国大名の兜が人気を集めています。波乱万丈の時代を生き抜いた武将たちの武具は、子どもたちの成長を頼もしく見守る象徴として現代に受け継がれているのです。
有名な武者を模したものを「武者人形」と呼び、勇ましい男子に育つよう願いが込められています。金太郎、牛若丸、弁慶、鍾馗(しょうき)など、誰もが知っている伝説のヒーローを題材にしたものが中心で、その姿は幼くかわいらしいものから、雄々しいものまで様々です。親戚や友人から贈られる場合が多く、主役の兜の周りに飾られて、端午の節句を元気よく彩る名脇役と言えましょう。

直江兼続

【直江兼続】
NHK大河ドラマで一躍有名になった「愛」の文字を前立にあしらった兜。兼続所用として米沢市上杉神社稽照殿に伝わっています。「愛」の意味は軍神の名前に由来しています。

伊達政宗

【伊達政宗】
独眼竜、伊達男として知られる伊達正宗の兜。兜背面の首を覆う部分「しころ」が広くて、吹き返しは小さく、梅の紋様がはめられています。鍬形は、三日月型で、洒落人の伊達公ならではの計らいです。

徳川家康

【徳川家康】
静岡県に縁の深い徳川家康の兜には、天下人の風格が漂います。大きな吹返しとなっており、鍬形はシダの紋様です。前立の竜頭は、龍ではなくて日輪が多く使われています。

真田幸村

【真田幸村】
徳川家康がもっとも恐れた武将といわれる真田幸村。鮮やかな赤の鹿角脇立朱塗兜は、数ある兜飾りの中でもひときわ目を引きます。

本多忠勝

【本多忠勝】
「家康に過ぎたるもの2つあり。唐の頭に本多平八」と謡われるほどの名将として知られ、戦場でも様々な献策をし、軍師として一流だった。颯爽たる武者であり、人望も高かった。

豆知識〜端午の節句 その1〜

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